「賃貸オーナーはフリーランスに厳しい」
そんな噂は聞いていたけれど、物件探しにはかなり苦労しました。引っ越し先のエリアにもよるかもしれませんが、審査には通らないし、両親による代理契約にも厳しい。まず収入証明の段階まで進まないんだから話にならないんですよ。
働き方も多様化するなか、日本人の保守的な考え方は良くも悪くもありますね。
現実を知るいい勉強になったと思って、今回は私の部屋探しを振り返ってみることにします。
20代フリーランス女子の部屋条件
まずは絶対に妥協できないMUST条件から
- ペット(小型犬)可物件
- バス・トイレ別
- 2階以上
- オートロック
- 希望エリア内かつ周辺環境
愛犬と共に引っ越し予定でしたのでペット可は必須。私が住みたいエリア内にあるペット可物件は、物件全体の3割以下と意外に少ないことが判明して選択肢がぐっと少なくなりました。
また、女性の一人暮らしですから、やはりセキュリティー面で安心なオートロック物件は外せないと思い条件に入れました。ところで、みなさんのオートロックへの信頼度ってどのくらいですか?
オートロックは必要か?
実はGoogleで「オートロック」と検索すると「オートロック 意味ない」が上位にヒットするんです。選択肢がもともと少ない中、わざわざオートロック有の物件にさらに絞って探していたというのに、意味がないなんて…
ショックだったので、少しリサーチしてみました。
オートロック設備には、大きく分けて5種類のタイプがあるようです。
集合タイプ
各住戸の個別キーがエントランスのオートロック開錠キーを兼ねているタイプで、賃貸物件に限らずこの「集合タイプ」がもっとも多く使われています。ただし、キーを複製されてしまうリスクがあるため、安全性は期待するほど高くないというのが現実のようです。
非接触タイプ
カードや鍵に内蔵されたICチップを、リーダー(読み取り機)に近づけてオートロックを解除するタイプで、鍵をポケットやカバンに入れたまま開錠できるので、買い物帰りや両手がふさがった状態でもオートロックの開錠がスムーズです。また、非接触タイプのICカードキーの場合は、対応機種のスマートフォンを鍵代わりにすることも可能です。
カードキータイプ
カード型のキーになっており、複製するのが難しいタイプです。カード内に組み込まれた磁気部分を読み取って開錠するので、暗証番号などを記憶する必要がなく非常に便利です。しかし、ほかの磁気カードと重ねて保管すると、磁気が壊れてしまう可能性がありますので注意が必要です。
暗証番号タイプ
エントランスに設置されているテンキーに、番号を入力することで開錠するタイプです。鍵やカードなどが不要で、番号さえ覚えていれば開錠できますので便利ですが、背後から番号を盗み見られてしまう危険性もあるため、開錠時には常に周囲を警戒する必要があります。
指紋認証タイプ
認証機器が高額なため、主に高級マンション等で利用されるタイプで、住人本人の指紋でしか開錠できないことから、非常に安全性が高いといえます。しかし、指先を怪我したりしてしまうと、センサーが読み取れずオートロックを開錠できないといったトラブルも起こる可能性があります。
オートロックに対して過度な信頼を寄せてしまうのは危険ですが、やはりオートロックは女性の一人暮らしにはリスク回避手段のひとつとして有効かと思います。これに加えてさらに防犯面を強化するのが得策ですね。
わたしの防犯対策:オートロック×2階以上、モーションセンサー付きペットカメラの設置、窓鍵の強化、夜間外出時には窓付近のライトは点灯したままにしています。
対策は不十分なことはあっても、やりすぎはありません。安心できる生活エリアを自分で確保することはとても大切ですよね。女性はとくに今一度見直しましょう!
おうちの周辺環境
- スーパー
- コンビニ
- 薬局
- 100円均一ショップ
- 郵便局
- ジム
- 美容室
- クリーニング店
- 病院
- 動物病院
- ペットサロン
上記すべてが徒歩10分圏内の好立地。地元よりも都会的なので暮らしに不便は全く感じず、とても暮らしやすい地域です。ただ、田舎暮らしに慣れている者からすると、多すぎる選択肢も考え物だったりするのですが(笑)
フリーランスの引っ越し事情
結果論ですが、「契約したい」と思ったマンションの審査に落ちて、現在の住居で無事契約ができて本当によかったです。オーナーがフリーランスに優しくて収入証明も出さずに審査も通りました。
結局のところ賃貸契約はオーナー次第なので、オーナーが「フリーランスには貸せない」といえば、どう自分の支払い能力を証明しようが契約はできません。親に代わりに契約してもらうことも考えましたが、なにかトラブルがあった際に「このオーナーと揉めるのは面倒だな」という結論に至りました。住むなら気持ちよく住みたいですからね。
これから少しずつ、フリーランスという形態にも理解が生まれて、社会が優しくなっていってほしいと願うばかりです。でも、引っ越しって楽しい!