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「えんとつ町のプペル」から学ぶこと

みなさん、「えんとつ町のプペル」はご存知ですか?
映画が2020年12月25日に公開されて話題を呼びましたので、すでにご存知の方も多くいらっしゃると思います。コロナ禍の中、延期をせずに公開に踏み切った勇気はすごいですよね。

映画公開よりも前に、絵本「えんとつ町のプペル」は、初版発行が2016年10月とずいぶん前に発売されていたんですね。私が初めてこちらの絵本の存在を知ったのは、異例のマーケティング手法で叩かれる「西野さん」をニュース番組で見かけたときでした。ですが、当時はそれほど興味を持つことなく、作品に触れる機会はありませんでした。

今年、海外から本帰国して時間もある中で、改めて「えんとつ町のプペル」の広告を目にして

「あぁ、そういえば昔話題になったなこの作品…」

くらいの感覚で、なぜか今回はGoogle検索してみたんです。すると当時話題になった、絵本を全編無料公開しているサイトに辿り着きました。作家がまさか自身の作品を無料でネットに公開するなんて、本当に異例ですよね。収益につながらないんじゃないか、とそのマーケティング手法に疑問を抱いて、心配になったくらいです。

しかし西野さんは自身のYouTubeチャンネルで、絵本の無料公開に踏み切った理由をきちんと述べられています。彼は、書店で絵本コーナーに行ったときに並ぶ数々の作品の中、一番目立つ場所に置かれている絵本も、一番売れている絵本も、その多くが昔から私たちが慣れ親しんだ「内容を全て知っている」作品たちばかりだったと説明します。絵本を購入するのは母親が多く、彼女たちは自分が幼い頃に両親に読み聞かせをしてもらった、子供ながらに大好きだった絵本を自分の子供にも買い与え、読み聞かせる傾向にあるというのです。

確かに、私も将来子どもに読み聞かせたいと思う絵本は全て、自分が好きだった作品たちです。ですから彼の「まず読んでもらう、好きになってもらう」という戦略は素晴らしいマーケティングだったんだなと思うほかないですよね。一方で、内容を公開するのが当たり前の市場になってしまったら、困ってしまう絵本作家さんたちはたくさんいるかも知れませんが、この方法で収益を出せている現実が彼のマーケティングを肯定してしまっています。何とも厳しい世界です。

せっかく生んだ作品も、お客さんの手に届かないと、生まれたことにはなりません。10万部《売れる》ことよりも、1000万人が《知っている》ことの方が、はるかに価値があると僕は考えます。

キングコング西野亮廣

「買いたい人は買って、無料で読みたい人は無料で読めばいい」消費者に選択肢を与えるマーケティングで、私はまんまと「買いたい。」と思いました。初めて読んだとき、自分に読み聞かせるように音読しました。物語後半は号泣しながら読んでいましたよ。

感受性豊かな人であれば、主人公ふたりの純粋さ、真っ直ぐさに胸打たれ涙することでしょう。
感じ方は人それぞれだとは思いますので、ぜひ試しに読んでみてほしいです。

物語の内容については次回のブログで触れていきたいと思います。

彼のマーケティング戦略に注目した人は多く、彼が運営するオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」は日本一の会員数を誇っているとのこと。私はサロンメンバーではないですが、彼のYouTubeチャンネル「西野亮廣エンタメ研究所ラジオ【公式】」は仕事前によく拝聴させていただいています。とても面白いですよ。

彼の書籍、ビジネス書も出せば大ヒット状態と言われているそうなので、読ませていただきたいと思います。余談ですが、最近はKindleで本を読むようになって、紙の本の「あの質感」がなんとも恋しいです。皆さんは電子誌書籍派ですか?やはり「紙」派ですか?

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